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中学校

2022.04.08

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践⑥ ~Dマークコンテンツ/映像教材編~

相模原市立相武台中学校
教諭 加藤光顕先生

 今回は、生徒の意欲喚起、日常への紐づけ、理解支援のために、Dマークコンテンツを活用した授業のひと工夫をご紹介します。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑥01

①数学が使われている身近な教材で生徒の意欲を高める。

□単元:5章 平面図形  □時間:章末の授業【活用の場面】  □学年:中学1年生

 教科書p183にオリンピック・パラリンピックエンブレムの作図の課題があります。この課題に入る前に、エンブレムの作者(野老朝雄氏)のインタビュー映像を見せることで、生徒がより数学を身近に感じることができます。

  • ○ひし形の模型を使ってパズルのように組み合わせたこと
  • ○組み合わせは、何百万通りの方法があること
  • ○その中から美しいデザインを発見できたこと
  • ○実際に東京オリンピックのエンブレムとして使われたこと

がわかります。

 日常生活で使われた(ている)教材を授業で用いることによって、数学を身近に感じ、数学への関心を高めることが期待できます。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑥02

②映像教材で実験を簡略化し、生徒の理解を支援できる。

□単元:6章 空間図形  □内容:教科書p.211、p.215の円柱と円錐(球)の体積  □学年:中学1年生

 「底面積と高さが等しい円錐の体積は、その円柱の体積の3分の1になること」や「球の体積がその球がちょうど入る円柱の体積の3分の2になること」を教えるためには、実際に水の容器を使った実験が有効でしょう。しかし、この容器を用意するのには手間がかかります。しかし、Dマークコンテンツの映像教材ならば、準備の手間もなく、実際の実験の様子を確認することができるので、生徒も実感して理解することができます。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑥03
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑥04
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑥05

③まとめ

 今回は、生徒の意欲喚起、日常への紐づけ、理解支援のために、Dマークコンテンツを活用した授業のひと工夫を紹介しました。東京オリンピック・パラリンピックエンブレムの作者の話や水の実験は、生徒の日常に近く、受け入れやすい教材です。映像ではありますが、本物の作者の想いや考えに触れることで、数学の大切さを実感できる機会をつくることは、生徒の数学への関心を高める一助となります。また時間が経過すると忘れてしまいがちな体積の求め方ですが、映像は一目瞭然で理解の助けになるだけでなく、頭にも残りやすく、内容の定着にも役立つことでしょう。

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