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中学校

2022.03.22

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践② ~Google Meet・ストリーム(Google Classroom)/発表・共有編~

相模原市立相武台中学校
教諭 加藤光顕先生

今回は、生徒発表のスムーズでわかりやすい共有方法をご紹介します。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践②01

①自分のプリントを使うから、説明する側も聞く側もわかりやすい

□単元:2章 文字と式  □時間:1時間目【導入の場面】 □学年:中学1年生

 棒の本数を求める問題で、多様な考え方を共有する場面では、黒板で生徒に発表させると、操作や書くことに時間がかかったり、黒板の余白が足りなくなってしまうことがあります。また字が小さく、せっかくの生徒の発表が全体に伝わらないなんてことも。

そんなときは、クロームブックのカメラを書画カメラのように使うことをお勧めします。写真のようにクロームブックを設置し、Google Meetの共有画面にすることで映像を自分のクロームブックで確認しながら、発表者の説明を聞くことができます。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践②02

②多様な考え方をたくさん共有できる

□単元:5章 平面図形  □内容:教科書p.163(図形移動の組み合わせ)【導入の場面】 □学年:中学1年生

 右図のひし形の移動方法について、既習した平行移動、回転移動、対称移動の組み合わせを利用して、たくさんの移動方法を考えさせました。できるだけ多くの生徒に発表させて、多様な考え方を知ってほしいと考えていました。そのためには短時間で発表させる必要があります。この場面でも上記のようにクロームブックを使うことで、ワークシートの図を指差ししながら、「㋐を、GSを対称の軸として対称移動させてケに移動させ、GIの長さ平行移動させると㋒に重なる…」のように口頭で説明させることができます。入れ替わり立ち代わり10人以上の生徒がそれぞれ異なる考え方を発表し、共有することができました。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践②03

③生徒の振り返り(自己評価)や教員のパフォーマンス評価の一助にできる

 生徒の発表をそのまま動画や写真に記録しておき、そのデータをGoogle Classroomのストリームに載せることで、もう一度聞き直すこともできます。そうすることで、理解の遅い生徒が改めて見直すことができます。また、評価の場面でも有効です。たとえば、発表者に自分の発表を振り返らせたり(自己評価)、教員が生徒のパフォーマンス評価をつけるときにも役立てることができます。

④まとめ

 クロームブックが普及する前は、教室にある1台の大型TVやプロジェクターでの発表で共有していました。そのときに、ある生徒から「前に背の高い人がいて見えづらい」「字が小さくて見えない」という声を耳にしました。しかし、1人1台クロームブックが普及したことにより、その問題はクリアできました。目の前に画面があることで、見えづらさはなくなり、字が小さければ画面を自分で拡大することができます。さらに、クロームブックならではの良さは、③でも紹介した動画、写真の記録ができることです。これは、書画カメラにはない機能でした。この記録は、生徒のポートフォリオや教員が生徒のパフォーマンス評価をつけるときの資料の一助として役立ちます。

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