
今日の授業のひと工夫(小中学校)
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- 【2年⑫】自分たちの力で九九をつくろう~資質・能力…

2下の第11単元「かけ算(1)」、第12単元「かけ算(2)」では、九九を学習しますが、この2単元を通して「自分たちで九九をつくる」ことをねらいとしています。


▲新しい算数2下 p.13、14
まず、第11単元では、p.13から九九の学習が始まります。5の段では、同数累加の考えや5ずつ増えるきまりを使いながら答えを求めていきます。p.14で九九を見直す段階では、5の段の九九の答えは5ずつ増えていることを確認します。次に、2の段でも5の段と同じように九九の構成を調べ、九九の答えは2ずつ増えていることを確認します。

続いて、p.17の3の段からは、自分たちで九九をつくっていきます。5の段、2の段の九九の構成を調べる過程で働かせた見方・考え方(同数累加、積は被乗数分ずつ増える)を、同じように働かせながら、3の段の九九をつくっていきます。
続く4の段の九九も、同じように自分たちで九九をつくり、見直しの段階では、5、2、3の段の増え方と関連づけながら、乗数が1増えると積が4ずつ増えることを確認します。

第12単元でも、前単元と同じ見方・考え方(同数累加、積は被乗数分ずつ増える)を働かせながら、6の段の九九をつくっていきます。さらに、p.28で6の段の九九を見直す過程で、交換法則や分配法則を見いださせます。



▲新しい算数2下 p.27~29
そして、次の7の段からは、6の段で見いだした交換法則、分配法則も活用して、7の段の九九をつくっていきます。見直しの過程においては、交換法則、分配法則をあらためて確認します。
p.31からは8の段、9の段の九九をつくっていきますが、教科書紙面には考え方を示さず、これまで学習したことをもとにして同じように考えればよいことを、p.31のこうたさんの吹き出しやp.33のりくさんの吹き出しで示すのみとし、児童が自ら九九のつくり方を考え、図や式に表していく展開としています。


▲新しい算数2下 p.31、33
第11単元、第12単元は、児童の資質・能力の高まりに応じて、教科書紙面の記述を徐々に精選する構成としています。既習をもとにして、児童自らが数学的な見方・考え方を働かせながら主体的に学習に取り組むことができるようにしています。
「かけ算」は、2年生の肝になる単元です。第11単元、第12単元を通して、かけ算九九の構成の仕方についての学習を積み重ね、自己の成長を実感させたいですね。
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