今日の授業のひと工夫(小中学校)
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- 【5年⑭】割合の導入 ~差ではなく、倍で比べる~
5年第14単元「割合」は、算数の学習の大きな山場ですね。
この単元では、初めに「2量の“差”によって比べるのは不都合がありそうだ」と児童に認識させ、倍の見方によって比べる必要性を引き出すことが大切です。
そこに至るまでには、以下のようにスモールステップで導くとよいでしょう。教科書p.64~65のバスケットボールのシュートの題材を例にすると、以下のような流れになります。
① 比較量(シュート成功数)だけでは比べられないことを確認する。
② 比較量(シュート成功数)が同じなら、基準量(シュートした回数)を比べればよいことを確認する。
③ 基準量(シュートした回数)が同じなら、比較量(シュート成功数)を比べればよいことを確認する。
※ ②や③は、既習の「単位量あたりの大きさ」の考えを想起してもよいですね
④ 基準量も比較量も違うとき、「基準量-比較量」(差)で比べるとどうか、検討する。
このとき、次のような点から、差で比べることが不適当であると導けるとよいですね。
- 差(シュート失敗数だけ)で比べることが、実は①と同様の見方である。
- 5下p.65下のこうたさんの吹き出しのような極端な例を考える。
⑤ 5下p.66~67では、「ちょうど半分」成功している例をきっかけにして、倍の見方へ着目していく。
▲新しい算数5下 p.64~65
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