今日の授業のひと工夫(小中学校)

小学校

2024.09.30

【1年⑪】
被加数分解するたし算の仕方

今回は1年②p.66、くり上がりのあるたし算の、被加数分解した計算方法の扱いについてご紹介します。

児童はこれまで、加数を分解して「10といくつ」をつくる計算の仕方を中心に学習しています。
ここでももちろん、下のこうたの考えのように加数分解する方法も扱い、被加数分解と加数分解の両方の計算方法を見比べることで、どちらも「10といくつ」に帰着して考えられることをおさえていきましょう。

【1年⑪】被加数分解するたし算の仕方01
▲あたらしい さんすう1② p.66

被加数分解の考え方を引き出しやすくするため、本時では10こで1パックのたまごのパックを使って\(\text{「} 3+9 \text{」}\)の問題場面を提示しています。たまごを1こ移動させれば、10のまとまりを簡単につくることができることに着目させましょう。
たまごのパックや算数ブロックケースを用いて提示することで、1つ分の空きが見え、あと1つで10のまとまりができることが視覚的にわかりやすくなるよさがあります。

本時の学習を通して、被加数分解と加数分解の2通りの計算方法を扱いますが、どちらの計算方法を使えばよいか悩んでしまう場合があるかと思います。その際には「どちらの数を分解するか」ではなく、「どちらの数を10にするか」を考えるとよいことを助言するとよいでしょう。
式に応じてどちらを10にして考えるかを判断し、計算できるようになることを目指したいですね。

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