今日の授業のひと工夫(小中学校)

小学校

2024.08.26

【5年⑧】
偶数と奇数の特徴をとらえる

5上p.94~95では、乗法や除法に着目して、整数を2つに分ける方法について学習します。
まず、単元プロローグでは、九九表を提示し、数あてクイズを行います。
数あてクイズを通して、整数について考えたことを話し合い、乗法や除法に着目して整数の性質を調べていくという、単元を学習する目的を共有します。

【5年⑧】偶数と奇数の特徴をとらえる01
▲新しい算数5上 p.94

それをふまえて、5上p.95では、あたりとはずれの数カードを分けていく場面から、あたりとはずれの数の特徴に気づかせていきます。

【5年⑧】偶数と奇数の特徴をとらえる02
▲新しい算数5上 p.95

教師が数カードをあたりとはずれに分けていく際には、あまり説明を加えず提示し、児童に「何かきまりがあるのかな?」という問いをもたせましょう。また、はじめに提示する数は20と3のように、児童が「2桁と1桁かな?」「ちょうどの数と中途半端な数かな?」などといろいろな見方ができる数を提示することで、児童の自由な考えを引き出すことを大切にしたいですね。
あたりとはずれの提示後に、どんな数が集まっているか、その特徴を考えていくわけですが、児童は、「あたりは2でわりきれる整数」「あたりは2の段」「はずれは2でわりきれない整数」など様々な表現をすることが考えられます。その中でも、特に「2の段」「わりきれる」など、乗法や除法に関する児童の表現は大切にし、黒板等に書き残しておくとよいでしょう。次時での偶数、奇数の意味を確認する際に働かせる大切な見方・考え方になります。

児童が、自分できまりを見つける楽しさを感じられるようにし、児童から出された多様な考えから偶数と奇数の理解につなげられるとよいですね。

その他のコンテンツ