今日の授業のひと工夫(小中学校)

小学校

2024.08.26

【4年➅】
商が何の位にたつかを考える ~2桁の数でわる筆算~

4上p.97では、除数が2位数の除法の筆算を、初めて学習します。
初めて\({84}\div{21}\)のような筆算を考える際には、商を十の位にたててしまう誤りが多くみられます。商が一の位にたつことを、何度もおさえながら本時の授業を進めるとよいでしょう。

【4年➅】商が何の位にたつかを考える ~2桁の数でわる筆算~01
【4年➅】商が何の位にたつかを考える ~2桁の数でわる筆算~02

▲新しい算数4上 p.97~98

まず、p.97①の図や色紙を使って、具体的な操作を通して、\({84}\div{21}=4\)になることを確認します。
その上で、p.97②で商のたつ位を考える際に、「十の位にたつ」という考えが出た場合には、①で確認した商が4なので、一の位に商がたつことを学級全体で共有するとよいでしょう。

次に、除数の21を20とみることで、\({84}\div{20}\)で考えていきます。p.98のはるとさんのように、\({20}\times3\)、\({20}\times4\)、\({20}\times5\)と考えていくことで、商は4と見当をつけることができます。この段階でも、見当をつけた商は4なので、一の位に商がたつということをおさえたいですね。

最後に、\({84}\div{21}\)の筆算のしかたをまとめる際には、p.98のますりんの吹き出しをもとに、「\({8}\div{21}\)だから、十の位に商はたたない」ことを確認しましょう。

整数の除法の学習は本単元が最後になります。本単元の学習を通して、被除数と除数の数の大きさに着目して、商がたつ位を考えることを定着させておきたいですね。

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