今日の授業のひと工夫(小中学校)

小学校

2024.06.24

【4年⑤】
小数のひき算 ~小数のたし算と同じように考えると~

4上p.84では、小数の減法の筆算の仕方を考えます。
前の時間までに、\(\dfrac{1}{100}\) の位の小数、\(\dfrac{1}{1000}\) の位の小数の加法の筆算について学習してきています。本時では、加法の学習を生かして、減法の筆算の仕方を考えさせたいですね。

【今日の授業のひと工夫】【4年⑤】小数のひき算 ~小数のたし算と同じように考えると~01
▲新しい算数4上 p.84

まず、問題をとらえ、立式した後に解決の見通しをたてます。p.84のりくさん、みさきさんのように
「たし算と同じように考えると、位ごとに分けて考えて…。」、
「たし算と同じように考えると、0.01をもとにして計算すれば…。」
という既習を活用するアイディアを児童から引き出しましょう。児童からアイディアが出ない場合には、「たし算のときは、どう考えて計算したかな?」と問いかけてもよいですね。

また、筆算の仕方を考える場面では、加法では位ごとに分ける方法と、0.01をもとにして考える方法を説明させました。本時では、同様の展開をしてもよいですし、別の展開としては、先に筆算の仕方を提示し、なぜこのように計算できるのかを説明させるという展開も考えられます。そうすることで、0.01をもとにして整数の計算に帰着して考えるという数学的な見方・考え方を、児童のことばで表現することができます。

算数の学習においては、既習を活用する経験を積み重ねることで、新しい課題に出会ったときに自分たちの力で解決していく力を育みたいと考えます。加法の学習を減法に生かすという学習は、児童にとっても取り組みやすい内容であるかと思います。「既習を活用して問題解決できた」という自信を持って、次の学習にも取り組んでもらいたいですね。

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