今日の授業のひと工夫(小中学校)
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- 【2年1章】文字式を使った説明
「新しい数学」2年1章では、事象から一般的な性質を見いだし、文字式を使って一般的な説明をすることに関する資質・能力を育むことをねらいとしています。このねらいに対し「文字式を利用するのは事象の一般的な性質を説明するため」ということに留意したいところです。
最初から文字式を使って考えるのではなく、具体的な数を使って性質を探究するなかで性質を見いだし、その性質が「いつでも成り立つか」という一般性が生徒のなかで問題になってはじめて、文字式を使う必要が出てくるというわけです。
例えば、「新しい数学」2年p.21 の「3つの続いた整数の和」の問題では、数を使った探究で見いだした和が「3の倍数になる」「真ん中の整数の3倍になる」といった性質について、どんな3つの続いた整数でも成り立つのかを問題にし、すべての場合について調べることができないことを納得して、はじめて文字式が必要になります。このプロセスがあるからこそ、文字式を使って説明するよさや文字式の必要性が実感できますね。
文字式の利用というと、すぐに文字式を使って考えさせたくなりますが、数を使った探究に存分に取り組ませ、事象の理解を深めることを大切にしたいところです。それが結果的に、文字式に表すことや文字式の意味理解につながり、文字式を使った探究や説明を促すことにもつながるはずです。
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