今日の授業のひと工夫(小中学校)

中学校

2023.08.23

【2年(自由研究)】
点字を読んでみよう

2年p.208「点字を読んでみよう」では、6点点字について学習します。
6点点字は、1825年にフランスのルイ・ブライユによって創案されたものです。これは、世界共通の点字であり、1890 年に石川倉次の発案で、日本語用の五十音に対応した6点点字がつくられ、現在広く採用されています。この学習を通して、福祉に目を向け、ボランティアのあり方などにも話題が広がっていくことを期待したいところです。

【今日の授業のひと工夫】【2年(自由研究)】点字を読んでみよう01
▲新しい数学2 p.208

五十音の点字の規則は、ア、カ、サ、タ、ナ、ハ、マ、ヤ、ラ、ワの行を示す記号と母音のア、イ、ウ、エ、オの列(段)を示す記号の組み合わせで表現されています。
6点である理由を考えると、五十音の行の数、母音の数から何通りの場合を考えなければいけないのか、6点のそれぞれを打つか打たないかで全部で何通りあるのか、という具合に、場合の数を数えていくことになります。6点で表すことのできる文字の個数は、\(2^6-1=63\)(通り)であり、そのうち、五十音表で46通り使っていることがわかります。

【今日の授業のひと工夫】【2年(自由研究)】点字を読んでみよう02
▲新しい数学2 p.208

❶では、写真にかかれている言葉「アタラシイ トシノ アナタニ ココロヲ コメテ オクリマス」を表にかき入れます。すると、ハ行には1つも入りません。また、ヤ行、「ワ」、「ン」は、規則性がわかりにくいので、はじめから表に入れてあります。

【今日の授業のひと工夫】【2年(自由研究)】点字を読んでみよう03
▲写真にかかれた文字をかき入れた表
【今日の授業のひと工夫】【2年(自由研究)】点字を読んでみよう04
▲新しい数学2 p.208

❷では、❶で作った抜けがある状態の表を、わかっているものから推測し、完成させます。
点字は、決してほかの音と重なることがないようにくふうされています。ア~オのそれぞれの段で共通するものをあげていき、次に、各行で共通するものをあげて規則性を見つけていきます。規則性を見つけ、くふうされたしくみであることに気づきたいですね。
福祉に興味をもつきっかけとして、パズルのような感覚で取り組んでみるのも楽しいかもしれませんね。

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