
今日の授業のひと工夫(小中学校)
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- 【3年1章】統合的・発展的に考察しよう

「新編 新しい数学」では、3年間の文字式の学習のなかで、問題の条件を変えて発展的に考察することを扱っていきます。発展的に考察することを促す吹き出しには、赤い文字で「それなら」という目印を付けています。3年p.36のりおさんやp.37のゆうまさんの吹き出しがその一例です。


▲3年 p.35、36


▲3年 p.36、37
p.40の章の問題B \(\boxed{\ 6\ }\) にも、この「それなら」の吹き出しが出てきます。文字を用いた説明の学習の集大成として、授業で扱ってみてはいかがでしょうか。

りおさんの吹き出しをきっかけに、この長方形の形をそれぞれ生徒自身が決め、その囲み方で \(bc-ad\) がどのようになるかを予想し、証明する活動を行います。異なる条件について証明し、共有することで、(1)の条件から何が変わり、何が \(bc-ad\) の値に影響しているかを考察できるようになりますね。また、カレンダー特有の数の並びと関連づけて考察することで、その理解が深まることが期待されます。

このように、教科書紙面では吹き出しなどで発展的に考察するきっかけが入っています。吹き出しをきっかけに発展的に考察する授業を大切にしていきたいですね。また、出てきた考えを比較して、統合的に考える力も養いたいですね。
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