今日の授業のひと工夫(小中学校)

中学校

2024.07.03

【1年2章】
式のなかの同じ文字をふくむ項をまとめることを考えてみよう

「新しい数学」1年2章p.75では、同じ文字は同じ数を表すことを面積図を用いて視覚的に理解させます。そのことから、生徒は文字の部分が同じ項を1つの項にまとめて、簡単にできることを学びます。文字の意味と計算の意味を捉えたうえで、同類項(用語は第2学年で扱う)をまとめることや、計算の習熟を目指したいところですね。

【今日の授業のひと工夫】【1年2章】式のなかの同じ文字をふくむ項をまとめることを考えてみよう01
▲新しい数学1 p.75

生徒は、「\(x\)はどんな数でもよいのだから、\(x+x=x\)」のように\(x\)をプレースホルダーとしての□と同様な扱いと捉え、誤った考えをもつことがあります。例えば、3章p.103「1次方程式の利用」のオレンジとりんごの問題で、誤って両方とも個数を\(x\)とおいてしまうかもしれません。ここでは、このような□とは異なり、同じ文字は同じ数を表していることをしっかりと確認したいところです。

【今日の授業のひと工夫】【1年2章】式のなかの同じ文字をふくむ項をまとめることを考えてみよう02
▲新しい数学1 p.103

p.77の「学びをふり返ろう」では、p.73のそうたさんとゆうなさんがつくった式を比べます。

【今日の授業のひと工夫】【1年2章】式のなかの同じ文字をふくむ項をまとめることを考えてみよう03
▲新しい数学1 p.77
【今日の授業のひと工夫】【1年2章】式のなかの同じ文字をふくむ項をまとめることを考えてみよう04
▲新しい数学1 p.73

2つの式は見かけが異なることを確認しながら、p.75、76の学習から式のなかの同じ文字をふくむ項をまとめることができるようになったので、簡単にするとすべて同じ式になることをおさえましょう。文字を使うことで、様々な考えを式に表すことができる文字式のよさについて、もう一度確認したいところですね。

【今日の授業のひと工夫】【1年2章】式のなかの同じ文字をふくむ項をまとめることを考えてみよう05
▲新しい数学1 p.83

p.83のQ❷では、1次式の計算を用いて式を簡単にし、その結果から新たな整数の性質を見いだします。文字を使って表すことで、事象における数量や数量の関係を、簡潔で明確に、そして、一般的に表せることのよさを感得させたいですね。

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