今日の授業のひと工夫(小中学校)
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- 【1年0章】算数から数学へ
「新しい数学1」には、ほかの学年にない「0章」を設定しています。この章は中学校の数学の授業開きとして活用することができます。また、小学校と中学校の橋渡しとして位置づけています。
p.10、11は「学び方のページ」としています。これは、p.6、7の「大切にしたい数学の学び方」を実現することを意図しました。授業の中で生徒の考えを受容し認めることを通して、数学の学び方が意識づくようにしたいです。例えば、「3の段には3の倍数が並んでいる」というきまりを見つける生徒がいるとします。これを「当たり前」とするのではなく、「考えを発表したこと」をほめたり、「他の友達の考えを引き出すきっかけ」としたりすることで価値づけ、発言しやすい雰囲気をつくっていきたいですね。
「友だちの考えを知ろう」では、自分の考えと友だちの考えを関連づけることも大切にしたい場面です。生徒は関連があっても無自覚な場合があるので、教師の側から関連づける場面があってもよいかもしれません。2人の考えが深まっていくだけでなく、教師が関連づけした姿を真似て今後の学習で生徒が自ら関連づけしようとする姿勢が育まれるからです。
❷では、見つけたきまりが特殊な場合だけでなく、ほかの場合でも成り立つかどうかを調べます。数学においてきまりを考えるときの基本的かつ重要な考え方なので確実に取り組ませたいです。
❸のふり返りも重要です。漠然とふり返るのではなく、「きまりを探すときに考えたこと」、「友だちの考えを知って考えたこと」などをふり返るとよいでしょう。
「0章」や「学び方のページ」での学習を通して、協働的に数学を学習する楽しさを感じ、「大切にしたい数学の学び方」が意識づくようにしたいです。
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