教科書・教材のひと工夫(高校)

高校

2026.10.08

入試に必要な「解答に表れないけど大事なこと」
(ニューグローバルシリーズ)

 「大学入試に必要な思考力をどう養うか」は,受験指導における不易の課題です。入試対策問題集『ニューグローバル』シリーズでは,解答の計画を立てるときの思考の流れを図解した「思考のプロセス」で,入試に必要な思考力を可視化して養います。
 すなわち「思考のプロセス」には,模範解答には表れないけど大事なことがたくさん詰まっています。本記事では,その具体例を紹介します!

ニューグローバルマーチ

【解き方の検討】

入試に必要な「解答に表れないけど大事なこと」(ニューグローバルシリーズ)01
▲ニューグローバルマーチ本体 p.73,解答編p.253

 面積を分割して求める素直な発想に対し,「もっといい方法は無いかな?」と検討する意識は非常に大切です。ここでの「いい方法」とは,より計算が少なく済む方法です。
 「解ければいいじゃないか」から「計算量を減らしてミスを防ぐ」ことが意識できるようになると,受験生として頼もしくなります。

【状況を図で整理する】

入試に必要な「解答に表れないけど大事なこと」(ニューグローバルシリーズ)03
▲ニューグローバルマーチ本体 p.81,解答編p.284

 「図をかく力」というのは,単に図形の問題を解くときに限らず,与えられた条件や求めるものの関係などを整理し,問題の全体像を把握するときにも発揮されます。この確率漸化式の問題のように,複雑な問題ほど重要になる力です。
 「思考のプロセス」は,いわばすべてが問題を把握するための図解であり,そのお手本にもぴったりです。

ニューグローバルトップ

【誤答を退ける】

入試に必要な「解答に表れないけど大事なこと」(ニューグローバルシリーズ)05
▲ニューグローバルトップ本体 p.27,解答編p.72

 思い付いた解法に,「本当にこの解き方で大丈夫かな」と批判的になれる冷静さも,受験指導を通して養いたい資質です。
 確率の問題では,根幹をなす「同様に確からしい」に常に気を付ける必要があります。このようによくある誤答を取り上げ,「なぜ駄目か」に自覚的になることが,正しい解法を選択する根拠と力になります。

【解き方の検討】

入試に必要な「解答に表れないけど大事なこと」(ニューグローバルシリーズ)07
▲ニューグローバルトップ本体 p.85,解答編p.269

 『グローバルトップ』は,上の『グローバルマーチ』より難度の高い問題集です。
 小問(3)では,「 \( \sqrt{ \text{ (2次式)} }+\sqrt{ \text{ (2次式)} } \)の最小値を求めるのは恐らく厳しい」という”嗅覚”が働いて,(2)とは異なるアプローチ(ここでは,立体から平面を抜き出して次元を下げて考える)を検討します。
 実際に入試問題を解く際に,よくある場面と判断ではないでしょうか。しかし模範解答には表れない部分であり,養いたい力でもあります。

ニューグローバル数学Ⅲ

【発想や対応関係を明らかに】

入試に必要な「解答に表れないけど大事なこと」(ニューグローバルシリーズ)09
▲ニューグローバル数学Ⅲ本体 p.27,解答編p.98

 数学Ⅲの学習における生徒の疑問の多くは,「なぜその式変形が思いつくのか」ではないでしょうか。
 小問(2)ではもとの式と目的の式の対応する箇所に着目したり,(3)では変形の前後を見比べて再帰的な変形を見抜いたり,(4)ではやはり対応する箇所に着目して置換の方針を立てたりと,「なぜその式変形が思いつくのか」を思考のプロセスでしっかり押さえています。
 これもまた,解答には表れない必須の見方・考え方です。

【動的なイメージをもつ】

入試に必要な「解答に表れないけど大事なこと」(ニューグローバルシリーズ)11
▲ニューグローバル数学Ⅲ本体 p.39,解答編p.142

 「グラフや図形を頭の中で動かして,ポイントとなる状況に”あたり”を付ける」というのは,場合分けや最大・最小などを考える際に必要な力です。しかし,動的なイメージを持つのはなかなか簡単ではありません。
 板書も難しく伝えにくい部分ですが,思考のプロセスでは3色を駆使して,生徒がしっかりイメージできるよう工夫しています。

 『ニューグローバル』シリーズの思考のプロセスでは,ほかにもさまざまな“入試に必要な,解答に表れないけど大事なこと”を取り上げています。
 中には,先生の板書のヒントになるものもあるかもしれません。ぜひ,『ニューグローバル』シリーズの解答編を開いてみてください。

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