
今日の授業のひと工夫(小中学校)
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- 【1年3章】りんごの個数を求めてみよう

「新編 新しい数学」1年3章p.92、93は、求めたい数量がある問題を、既習の内容を活用して解決することを通して、方程式の必要性を理解させたい教材です。前ページで生徒に考えさせた「直接数えずにりんごの個数を求める方法」を踏まえながら、りおさんの班が調べた「りんごの収穫のまとめ」の情報をもとに収穫したりんごの個数を求めていく問題です。


▲1年 p.92、93
Qは、生徒の自由な発想を大切にして、自力解決を促しながら問題解決させたいところです。①で、式を立てて解を求めるだけでなく、根拠をもって説明する態度を育てるためには、式の意味を考えたり、下のような図を用いて説明を補ったりする活動が効果的だと考えられます。

ここでは、生徒が自分の立てた式の意味を言語化させる活動をていねいに行いたいですね。
未知数は何か、等しい関係は何かなど、条件を把握して立式することに困難さを感じる生徒もいるかもしれませんね。図や表などを用いて視覚的な理解を促し、立式の困難さを和らげる指導を心掛けたいですね。

りおさんの吹き出しをきっかけに、直接関係のない情報「りおさんの班の人数は4人」にふれることで、問題解決における情報を取捨選択する力も育みたいところです。

①の、求めた答えの意味を考えたり、活用したりする活動は、2節で学習する方程式の利用での解の吟味につながる大切な活動です。班で収穫したりんごの個数から1人あたりの収穫した個数を求める活動を通して、求めた解の意味を考え、数学を日常場面に活用する態度を育みたいところですね。

①で生徒がつくった等式をとりあげて「?」につなげます。等式をどのような数量の関係に着目してつくったかと問いかけ、重さが等しい関係であることを生徒から引き出したいですね。そして、等しい関係を等式に表し、未知の数を求めるにはどうすればよいのだろうかと、次の学習につなげていきたいですね。
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