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- 私の教科書『推しページ』 #2 小岩大先生
「私の教科書『推しページ』」は、全国の先生方に『推しページ』について語っていただくコーナーです。推しページは、思い入れのあるページ、他の先生方に注目してほしいページ、研究の場面でよく利用しているページなど、それぞれの「推し」の観点で選んでいただいています。
今回は、東京学芸大学で「文字式に関する生徒の思考」について研究されている小岩大先生に語っていただきました。
選んでいただいたページは、新編 新しい数学1のp.12-14の第0章「算数から数学へ」の1節「整数の性質」です。

『推しページ』 新編 新しい数学1 p.12-14
「九九表のきまりを見つけよう」


授業開きで「数学の楽しさや考える面白さに触れること」と「数学の「学び方」を意識づけること」を大切にできる私の『推しページ』を紹介します。新編 新しい数学1p.12-14の活動は、よりよい授業開きの実現をサポートしてくれます。
現場で実践していたときには、2、3時間かけて、見つけたきまりを存分に発表させていました。そうすることで、徐々に授業中の緊張感がほぐれ、多くの生徒が自分から考えを発表するようになります。
自らの考えを発表する生徒が増えると、数学的な見方・考え方を働かせた考えの交流が自然と盛り上がります。例えば「3の段の数を横に見ると…」という発言に対して、「同じような考えをした人いないかな?」と問うと、「表の数を縦に見たら…」と考えを関連づける生徒が出てきます。また「縦2ます、横2ますの正方形で囲むと…」という考えに対して、「縦3ます、横3ますだったら…」「長方形に囲んだら…」と条件を変える生徒も出てきます。
生徒の発言に対して、「積極的に発言できたこと」「例を示しながら説明できたこと」「友達の考えと関連づけられたこと」などを価値づけることで、数学を学ぶときに大切にしたい「学び方」をクラス全員の生徒に意識させることができます。「学び方」は言葉では伝えにくいため、望ましい姿があったときにその場で価値づけることが大切です。

p.14では、数学の学習で重視する「既習事項をもとに説明する」プロセスを経験しながら、きまりが成り立つ理由について根拠を明確にして説明します。具体的に調べたことをもとに説明することを大切にする算数との違いを経験できる点も、このページの活動のよさです。

以上のような経験は、主体的・対話的で深い学びの実現やクラスの雰囲気づくりに大切です。これから1年間、さらには3年間の学びの土台をつくる大変価値のある活動でもあります。これらのページの活動を通して、生徒も先生もこれからの授業が楽しみになるようなスタートが切れることを願っています。
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