文部科学省の中央教育審議会では,令和12年度(高校は14年度)より実施予定の次期教育課程に関する議論が進められています。
7月4日に開かれた教育課程企画特別部会では,文部科学省から学習評価の具体的な在り方についての論点・方向性が示されました。
現在は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度(以下,主態)」の3つの観点が設定されています。次期教育課程では,そのうちの「主態」の評価について
- 評価の観点としては存置しつつも「個人内評価」の一部として行う
- 「思考・判断・表現」の過程で特に「主態」が表出した場合には付記する(※)
という案が示されました。
(※)具体的には,「主態」の表出を見取ることができた場合に,「思考・判断・表現」のABC評価に〇を付記します。
現行の学習評価の課題として,
- 「粘り強さ」の評価は客観性の担保から課題の提出状況などの定量的材料を用いざるを得ない
- 「自己調整」を生徒の「振り返り」で測ろうとすると先生の負担が大きい
といった,評価の難しさや先生の負担などが挙げられています。
学習評価は指導計画に大きく関わるものです。引き続き動向を注視し,情報発信して参ります。
参考(文部科学省のWebサイトにリンクします)
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