特集記事(小中学校)

小学校

2023.03.13

【特集】つなぐ・つながる学び④ ~次時の学習につながる(測定、変化と関係、データの活用)~

前の学習とつなぐ。次の学習へのつながりをつくる。今も昔も変わることなく、先生方が大切にされてきた価値観です。
「新しい算数」でも大切にしてきた「つなぐ・つながる学び」を、6回に渡ってご紹介します。前回は、数と計算領域及び図形領域における「今日の学習と次時の学習のつながり」を取り上げました。第4回の今回は、測定領域、変化と関係領域、データの活用領域における「今日の学習と次時の学習のつながり」に注目します。

まず、測定領域で今回取り上げるのは3年下の「重さのたんいとはかり方」です。第1時(p.23)では、身のまわりのものの重さを、てんびんを用いて比べ、傾き方に着目すれば重さを比較することができることをおさえます。
その際、比較対象が多い場合には1つ1つ比べることの困難さを体験することで、重さを数を使って表す必要性に気づかせます。その締めくくりに、「それなら長さやかさと同じように重さも数で表したい」という次時の学習をつくり出す児童の姿を例示し、学習をつなげていきます。(こうた吹き出し)。

第2時(p.24)では、前時で調べたいろいろなものの重さを、数で表す方法を考えていきます。任意単位を用いることで、重さを数値化できたことをおさえ、単位とする大きさを定めれば、その何こ分かで重さを表すことができるという数学的な見方・考え方を価値づけます。ここで、もとにする重さが違うと、重さを表す数値が異なることを確認しておき、普遍単位の必要性に気づかせることで、さらに次時の学習へとつながります(あみ吹き出し)。

【特集】つなぐ・つながる学び④ ~次時の学習につながる(測定、変化と関係、データの活用)~01
▲新しい算数3下 p.23、24

次に、変化と関係領域で取り上げるのは6年の「比例と反比例」です。

第10時(p.153)まで、比例関係にある2つの数量の関係を性質や式、グラフに表したりすることで、比例の意味を理解してきました。第11時(p.154~156)では反比例について学習し、「それなら比例の学習と同じように、反比例の関係はどうなっているのか、詳しく調べたい」という次時の学習をつくり出す児童の姿を例示し、学習をつなげていきます。(こうた吹き出し)。

【特集】つなぐ・つながる学び④ ~次時の学習につながる(測定、変化と関係、データの活用)~02
▲新しい算数6年 p.156、157、158、160

次時以降では、反比例の関係を考える際に、性質や式、グラフについて比例の関係を振り返りながら学習を進めることで、数学的な見方・考え方を育むことにもつながります。

最後に、データの活用領域で取り上げるのは4年上の「折れ線グラフと表」です。第1時(p.20~22)では、変化の様子を調べるには、折れ線グラフに表すとわかりやすいという数学的な見方・考え方を価値づけています。

第2時(p.23)では、折れ線グラフのどこに着目すれば、神戸の気温の変化の様子を詳しく調べることができるかを考えます。そして、折れ線グラフの傾き方に着目すれば変化の様子が詳しくわかるという数学的な見方・考え方を価値づけます。締めくくりに「それならリオデジャネイロの気温を折れ線グラフに表すとどうなるかな」と次時の学習へのつながりをつくり出す児童の姿を例示しています(はると吹き出し)。
これを受け、第3時(p.24~25)では、リオデジャネイロの気温を折れ線グラフに表しながら、折れ線グラフのかき方について学習していくという構成になっています。

【特集】つなぐ・つながる学び④ ~次時の学習につながる(測定、変化と関係、データの活用)~03
▲新しい算数4上 p.23、24

このように、学習したことを基に「それなら○○の場合も考えたい」と発展的に考えることで、学びがつながるとともに、自ら課題を見出し解決する力が育つと考えます。

「つなぐ・つながる学び」については、情報誌math connect Vol.6でも特集しています。
ぜひ一度ご覧ください。

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