「使用実践例」は,全国の高校の先生から,教科書・教材の実際の活用のご様子を紹介していただく企画です。
今回は,入試対策問題集『ニューグローバルトップ数学Ⅰ+A+Ⅱ+B+C』について,溝口先生にお伺いしました。
甲陽学院中学・高等学校
溝口 貴浩 先生
ご勤務校について教えてください。
私が勤めている甲陽学院中学・高等学校は,兵庫県西宮市にある中高一貫の私学の男子校です。全国的にも珍しい中高完全別立地の学校で,中学は海側,高校は山側にあります。現在,私は高等学校に勤務しており,高校3年の学年主任・担任を務めています。
今回,『NEW GLOBAL TOP 数学I+A+II+B+C』(以下では,TOP数学とします)を採用させて頂いたのは,高校3年の文系数学の授業です。高校3年の数学の授業は週6コマあり,2コマが文理共通の共通数学,4コマが文理別の選択数学となっています。その4コマの文系数学の授業を2人で担当しています。
なぜ本教材を採用されたのですか?
10年近く前には,同じ高校3年の文系数学の週4コマの授業で『TOP数学』の前シリーズである『ニューグローバルα』を使用しておりました。それ以前は,生徒たちの志望に見合った適切なレベルの問題集がなかなか見当たらず,教員がオリジナルに作成したプリントやテキストを使用して授業を行っていました。
その『ニューグローバルα』が廃刊になり,また新たに教材を探すか,あるいは自作のプリント・テキストで授業を行うか思案していた際に,後継のシリーズとなる『TOP数学』が刊行されると聞き,見本を拝見して数学科の教員と意見交換した上で採用を決めました。基礎から応用まで「この問題は必ず解けるようになってほしい」という問題が一通り網されている点が決め手になったかと思います。
本教材をどのように活用されていますか?
今年度は週4コマの文系数学の授業を2人で2コマずつ担当しています。
そこで『TOP数学』の前半(1節~24節)をもう1人の担当が,後半(25節~41節)までを私が担当することにしました(※2次試験対策として用いているので,文系数学の授業では今のところ「平面上の曲線と複素数平面(42節~46節)」は授業では取り扱っていません)。2人とも高校3年4月の年度始めから使い始めました。
使用方法ですが,私の場合は,まず授業前半に見開きの左ページのReviewの一部とExerciseについて,毎回範囲を区切って2~4問ほどをテスト形式で演習します(授業演習と呼んでいます)。時間は毎回約25分程度です。問題数が少ないときや時間があまりかからなさそうなときは,生徒たちの多くが志望する大学の過去問を1問加えることもあります(以下に一例を載せます)。
頃合いを見計らって回収し,採点して解答を裏面に印刷した上で次回の授業で生徒たちに返却します。ですのでReviewやExerciseの問題は基本的には授業で詳しく解説しません。
授業の後半は,事前に予習するように伝えておいた見開き右側のTryの問題(4題)を解説します。あらかじめ指名しておいた生徒3人のうち2人には黒板に解答を書かせて,もう1人は問題を解いてきたノートを私に提出させます。
私はそのノートの該当箇所のページをiPadの『ScannerPro』というアプリでスキャンし,それを『Goodnotes』というアプリに取り込んで,生徒たちが演習している間にその場でiPad上で赤ペンで添削します。併せて黒板の解答も添削して,演習後に黒板の問題から解説を始め,その後iPadを各教室に備え付けのプロジェクターに接続し,スクリーンに先ほど添削した生徒のノート(以下に一例を載せます)を映しながら解説します。残りの1問は私自身が事前に準備した解答をスクリーンに映して説明します。
なお,前年度に使用していた教員からのアドバイスで,予習させる問題は1周目は*印がある問題を,2周目は*印がない問題を,というように約半年間で25節(三角関数)から41節(ベクトル)のTryの問題を2周するようにしました。
もう1人の担当も形式は概ね私の授業と同じで,前半にテスト形式の演習,後半に事前に予習するよう指示しておいたTryの問題(3題)を生徒たちに黒板に書かせた上で解説する,というスタイルです。
ご使用された感想や,生徒の反応などはいかがでしたか?
使用した感想ですが,ReviewやExerciseは各分野で必ず身につけてほしい解法・解けるようになってほしい問題がほぼ全て入っており,さらに基礎の復習が出来るので,数学に苦手意識のある生徒にもとっつきやすい印象です。Tryの問題は実際の大学入試問題なので難易度は上がりますが,それでも,難しくて全く手が出せない問題もあまりなく,かといって全部がスラスラ解ける訳でもなく,予習の際に自力で解くときでもちょうどいい難しさです,というのが生徒たちの率直な感想です。あまり他では用いない特殊な考え方をする問題などがほとんどなく,汎用性のある解法・必須の手法が身につけられる問題が数多く取り扱われていると私自身も感じます。
私立難関大を含め,国公立大学を目指す生徒たちの仕上げの一冊として,『NEW GLOBAL TOP 数学I+A+II+B+C』をお勧めしたいと思います。
溝口先生,ありがとうございました!
※入試対策問題集『ニューグローバルトップ数学Ⅰ+A+Ⅱ+B+C』の詳細は,こちらをご覧ください。
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