毎日のように目にしている数学記号ですが,その読み方は,意外と人それぞれだったりします。先生はご授業の際に,どのように読まれているでしょうか?
東京書籍では,2026年より,全国の先生方に数学記号の読み方についてアンケートをさせていただいており,現時点で280名の先生にご協力をいただきました。
今回は,その途中集計を前後編に分けてお送りします。
\(a^2\)
| ① \(a\) のにじょう | 78.5% |
| ② \(a\) にじょう | 13.3% |
| ③ \(a\) のじじょう | 4.8% |
| ④ \(a\) じじょう | 0.7% |
| ⑤ 複数を使い分ける | 2.6% |
「⑤ 複数を使い分ける」のなかには,
- 単体では「 \(a\) のにじょう」,式の中では「 \(a\) にじょう」
- 後ろに文字があれば「 \(a\) にじょう」,なければ「 \(a\) のにじょう」
というご意見もありました。
<豆知識>
「じじょう」と読まれる先生もいらっしゃいますが,これは,「自分自身を乗ずる」で「自乗」と呼んでいたころの名残と思われます。
「じじょう」と読まれる先生もいらっしゃいますが,これは,「自分自身を乗ずる」で「自乗」と呼んでいたころの名残と思われます。
\(a \geqq b\)
| ① \(a\) は \(b\) いじょう | 39.6% |
| ② \(a\) だいなりいこーる \(b\) | 51.1% |
| ③ \(a\) が \(b\) いじょう | 4.4% |
| ④ \(b\) は \(a\) いか | 0.7% |
| ⑤ 複数を使い分ける | 3.7% |
| ⑥ その他 | 0.4% |
「⑤ 複数を使い分ける」のなかには,
- 文系は「 \(a\) は \(b\) いじょう」,理系は「 \(a\) だいなりいこーる \(b\) 」など,生徒の層によって使い分ける
というご意見もありました。
\(a \neq b\)
| ① \(a\) のっといこーる \(b\) | 72.2% |
| ② \(a\) と \(b\) はひとしくない | 13.3% |
| ③ \(a\) は \(b\) で(は)ない | 9.3% |
| ④ \(a\) と \(b\) はいこーるで(は)ない | 0.7% |
| ⑤ \(a\) いこーる \(b\) で(は)ない | 1.5% |
| ⑥ \(a\) と \(b\) はことなる | 0.7% |
| ⑦ 複数を使い分ける | 0.7% |
| ⑧ その他 | 1.5% |
「⑧ その他」のなかには,
- 文脈によっては「 \(a\) は \(b\) 以外」と読む
というご意見もありました。
\(a \cup b\)
| ① \(A\) または \(B\) | 70.4% |
| ② \(A\) と \(B\) のわしゅうごう | 17.8% |
| ③ \(A\) かっぷ \(B\) | 8.5% |
| ④ \(A\) ゆにおん \(B\) | 0.4% |
| ⑤ \(A\) と \(B\) のむすび | 0.4% |
| ⑥複数を使い分ける | 2.2% |
| ⑦ その他 | 0.4% |
\(a \cap b\)
| ① \(A\) かつ \(B\) | 71.1% |
| ② \(A\) と \(B\) のきょうつうぶぶん | 16.3% |
| ③ \(A\) きゃっぷ \(B\) | 8.5% |
| ④ \(A\) いんたーせくしょん \(B\) | 0.4% |
| ⑤ \(A\) と \(B\) のまじわり | 1.1% |
| ⑥複数を使い分ける | 2.2% |
| ⑦ その他 | 0.4% |
「⑥ 複数を使い分ける」のなかには,
- 習熟度が高ければ「 \(A\) きゃっぷ \(B\) 」,そうでなければ「 \(A\) かつ \(B\) 」
というご意見もありました。「\(a \cup b\)」でも同様のご意見がありました。
<豆知識>
\(\cup\)を「むすび」,\(\cap\)を「まじわり」と読まれる先生もいらっしゃいますが,これは,文部省から出した『学術用語集 数学編』(昭和29年3月10日発行)の影響かもしれません。ここには,meet,intersection,capの和訳として「交わり」,join,cupの和訳として「結び」が掲載されています。
余談ですが,学術用語集の数学用語専門部会の委員長は,彌永昌吉先生でした。他にも,三村征雄先生,一松信先生,矢野健太郎先生など,著名な先生方が多く関わっていらっしゃったようです。
なお,彌永昌吉先生と三村征雄先生は,1956年(昭和31年度)に東京書籍から発行した『高等学校数学Ⅰ』の監修者を務めていただき,また,小平邦彦先生も編集委員としていらっしゃいました。
\(\cup\)を「むすび」,\(\cap\)を「まじわり」と読まれる先生もいらっしゃいますが,これは,文部省から出した『学術用語集 数学編』(昭和29年3月10日発行)の影響かもしれません。ここには,meet,intersection,capの和訳として「交わり」,join,cupの和訳として「結び」が掲載されています。
余談ですが,学術用語集の数学用語専門部会の委員長は,彌永昌吉先生でした。他にも,三村征雄先生,一松信先生,矢野健太郎先生など,著名な先生方が多く関わっていらっしゃったようです。
なお,彌永昌吉先生と三村征雄先生は,1956年(昭和31年度)に東京書籍から発行した『高等学校数学Ⅰ』の監修者を務めていただき,また,小平邦彦先生も編集委員としていらっしゃいました。
いかがでしたでしょうか?
後編も近日中に公開予定です。どうぞお楽しみに!
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