講演①『大学入試の裏側』
講師:中川 幸久 先生(長崎大学教育開発推進機構アドミッションセンター特定教授)

大学入試を作成されるお立場から,出題の方針,教科書に無い公式の扱い,よくある誤答例などについてご講演いただきました。特に,誤答例は数多くの具体例をご紹介いただき,日ごろのご指導にも活きるような内容が多いと好評でした。
入試採点の中では,想定していなかった面白い解答に出会うことがあり,「採点中に受験生から気づきを得ることもある」とのこと。出題した問題を振り返ってさらに新たな発見を得ることが,次の問題づくりに活かされているそうです。
さいごに,受験生へのメッセージとして「入試は教科書ベースに出題するので,授業を大切に」と仰っていました。情報誌『math connect 高校版 vol.3』には,誤答の具体例も交えた中川先生のインタビュー記事を掲載しています。ぜひご覧ください。
講演②『2026年入試の概観』
大阪会場:瀬戸山 義治 先生(河合塾近畿地区数学講師(河合塾グループ株式会社KIES))
東京会場:高梨 大介 先生(河合塾東日本地区数学講師(河合塾グループ株式会社KIES))

大阪会場では瀬戸山先生が,京大・阪大・神戸大・関関同立を中心に,それぞれの大学の出題傾向と2026年入試で注目すべき問題(統計的な推測を含む)を取り上げて解説されました。
東京会場では高梨先生が,統計的な推測と整数問題,数学Ⅲの積分などの“生徒が苦手意識を持つ問題“について,2026年の関東圏の大学の出題を俯瞰・比較しながら分析されていました。
どういった問題や解答で差がつくのかや,予備校の授業で強調するポイントなどにも触れ,ジョークを交えた軽妙なトークで会場を温めながらお話されていたのが印象的です。
質疑応答の時間では,「統計的な推測を授業でどのくらい指導すればよいのか」「入試問題における指導要領を超えるものの扱いをどうすべきか」といった質問が挙がり,中川先生も交えて大学側,予備校側それぞれのお立場からのご意見も聞かれ,会場が盛り上がりました。
実践演示『Q.Bankのデモンストレーション』
講師:後藤 匠 社長(株式会社Libry 代表取締役CEO)

4月からサービスが開始されたプリント作成ツール『Q.Bank』について,株式会社Libryの後藤社長にご紹介いただきました。
複数の出版社を横断した問題検索や自動での類問の提示,図形の作成など,プリント作成を助ける様々な機能と軽快な動作が魅力的な実演でした。
また,イベント会場の『Q.Bank』体験コーナーでは,多くの先生に実際にご操作いただき,ご好評をいただきました。

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